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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第29章 本物の愛、見つけました!

「───────…」



そっと唇を離すと、私は台の上に置いていたバッグを持った。



「…さようなら、慎吾くん。
もう会わない方がいいね」



忘れられたという事は、失恋した事と同じ。


慎吾くんへの恋は、記憶と一緒に失ってしまったんだよ。




私は慎吾くんの彼女にもお母さんにもならないから。


だから、盆子原さんとも…









「…雛子さん?」


「────っ
…盆子原さん!」



突然病室のドアが開いたかと思ったら、そこには盆子原さんが立っていたのだ。



どうして?

仕事があるんなら、こんな時間に来るハズないんだけど…っ。

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