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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第29章 本物の愛、見つけました!

今まで見てきた慎吾くんと同じ、その顔、その言葉。


頭を打った衝撃で私の事を忘れちゃったから、私はもう『せのおさん』であって、『ひな』ではなくなってしまった。



そう、思ってたのに。





「慎吾くん、記憶戻……っ!」


「もー、忘れるわけないじゃん!
ひなのおっぱいはチョー絶品なんだからぁ」



胸の奥から溢れてきたドキドキに、もう耐えられなくなったの。


ここが病院、慎吾くんは患者さん。
それはわかってるんだけどね。

でも、どうしてもしてあげたかったの。




「ね、俺おなかすいちゃった。
ひな、食べてもいい?」


「もぉ!
いっぱいあげちゃうんだからね!」


「わっ、ひなぁ!」




慎吾くんの顔を思いきりギュッと胸に抱くと、私は決めた。


うん、もう迷ったりしない。
私は自分の気持ちに正直になるの!

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