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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第31章 ***

1ヵ月も前の話になるのに、いい加減僕も動揺しすぎかな。




「いい息子さんですね」



息子たちを通り過ぎた後、横に付いて来る後輩が後ろを振り返りながらそんな事を言った。



「でも男2人だけって、家庭も大変でしょ?」


「ん…、まぁね」



だがそれは、息子の協力で成り立っているのは間違いない。

そしていよいよ幸せな家庭が築けると思ったんだが、現実はなかなか残酷というものだった。




「…私で良かったら、母親になってあげるのになぁ」


「はは…」



情けない僕をフォローしてくれてるつもりなのか、冗談を言う後輩に空笑いしか出ない。


だがそんな後輩の言葉が本当は何を意味してるのか、今の僕にはまだ理解する時間が短すぎただけだったんだ─────────…。









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