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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第32章 あれから7年、経ちました…!(オマケ)

「もう、陽芽(ヒメ)ったらーっ」



パッと私から手を離した慎吾くんは、その小さな女の子 陽芽ちゃんの方へと駆け寄った。

その隙に私は、慌てて乱れたTシャツを戻した。



「さっきまでお昼寝してたのに、もう目ぇ覚めちゃったのー?
やっぱ保育園休ませないで、行かせた方がよかったかなぁ」


「えー?
ひめ、慎吾たんとひなたんの3人で遊びたいー」


「えー?」



この陽芽ちゃんという女の子と慎吾くんが、同じような顔して同じような事を言ってるけれど。

さすが同じ血が流れてるだけあって、似てるかもしれないっ




…って!

陽芽ちゃんは、慎吾くんの子どもじゃないよぉ!



実は、陽芽ちゃんは慎吾くんと20歳も離れた妹さんなのだ!!



そう、ずっとお母さんを亡くして父子家庭だった慎吾くんだけど。

あの日から暫くして、盆子原さんは同じ会社の人と再婚をしたの。



そしてその2人の間にできたのが、この陽芽ちゃんなのだ。

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