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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第8章 名前で呼ばなきゃダメですか!

いなくなくない?って…


いなくないの反対の反対だから…いない?

いや、いないの反対かな。
つまり…いる?




「えっと、結局……
いるって事ですか?」



若者言葉って言うべきものなんだろうか。

その変な文法で成り立った言葉を懸命に解読してみたつもりなんだけど、そもそも何を訊かれたんだかわからなくなってきた。




「ほらまた、その敬語。
何で俺に敬語で話すわけ?」


「えっ
何でって…」



だって、私と彼はあくまでも店員とお客さんの仲なだけで、別に友だちってわけじゃないもの。


確かに今は仕事中なわけじゃないから、店員でもお客さんでもないけど。

でも知り合って日も浅いのに、いきなりタメ口だなんて…。




「普通年下に敬語なんて使わないだろ。
俺なんか、めっちゃタメ口なのにさぁ」


「私が年上って、わかるんですか!?」



まさか、こんな顔を見ても年上だとわかってくれたんだろうか。


今までみんなから、ベビーフェイスだなんて言われてきたってのに…!

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