
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
今年も、彼女なしの夏を過ごすかと思うと…ちょっとだけ滅入る二人だった。
「ま、そんなことは置いといて――――…殺害された“熊田 千秋”の方でいろいろ分かった事があったんだぜ」
“いろいろ分かった”に、一気にオカルト記者の顔を見せた白馬に煌太は冷ややかな視線を送る。
「で、何が分かったんだ?」
白馬は再びスマホを操作して“熊田 千秋”の写真を煌太に見せる。
「これ、昨年のミスコンの写真――――…グランプリは逃したらしいけどいい線までいったとか!今年はグランプリ候補って言われてたらしい!」
写真を覗く煌太は“ミスコンに出る美人”と、言うとくくりで画面を覗く。
