【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
煌太は視線を人だかりのあるアパートへと向けた。
「これは…これは…ただ事じゃない――――感じだなぁ…」
ペガサスはそう言うと、フラッとやじ馬の人混みに入っていく。
「警察いっぱいですねぇ……何があったんですか?」
ペガサスはアパートを眺める一人のおばちゃんに声をかけた。
「なんか――――…女子大生が襲われたそうよ?しかも、亡くなったみたい…怖いわねぇ~…」
「マジっすか?――――今日の話しですか?お姉さん」
どう見ても“おばさん”であるその女性を“お姉さん”と言いながらペガサスは会話を続ける。
「いや、違うわ――――…亡くなって…時間がたってたって言ってたから……だって、ここのアパートって、前にも事件があったでしょ?被害者の部屋、立ち入り禁止になってたはずよ?」
「へぇ~…お姉さんここら辺の人の?そんな事件ばっかりで怖いっすねぇ~…」
「そ~なのよ、もう夜は怖くて歩けないわ!」