【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
そうこうしているうちに、ペガサスが煌太と白馬も元に戻ってきた。
「なるほど――――って感じだったよ。これは、マジで“鳥”ちゃんに感謝だ!」
ペガサスは戻ってくるなり、煌太の頭辺りに親指を立てて「サンキュー」と言った。
「なんですか、説明してくだい!」
自分の見えない何かとアイコンタクトを取るペガサスに少し「ズルいっす!」と、すねる煌太にペガサスは笑って返した。
「なんと――――アパートの事件…、俺たちが成小坂にあった日の…夜に起こったんだとよ」
「――――え?マジっすか?」
「そ、お前たちと別れたあとに行く予定にしていた場所が――――ここだ…。
もし、煌太がバイトじゃなかったり、白馬が今日にしようって言わなかったら……あそこにあった死体は、俺だったかもしれないって訳…」
「マジっ……すか……」
沈黙と共に三人はアパートに目を向けた。
すると、ちょうどブルーシートに包まれた遺体がアパートの玄関から出てきた。
「あの事件以来――――…住人以外立ち入り禁止だし、ましてや熊田の部屋は現状維持で…立ち入り禁止だったらしい。
なのに、遺体は熊田の部屋で発見された……しかも、襲われて犯されて…殺害されていたらしい」
「マジ――――…で…」
白馬はさっきから“マジで”としか口から出てこないようだった。