【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「は…犯人は?」
煌太は恐る恐るペガサスに聞く。
「――――…婦女暴行の前科ありの奴だって…詳しくは分からんけど――――…噂ではそうなってた。
しかし、逃げもせずに…殺害してから数日…遺体と一緒に過ごしていたらしい」
「マ――――ジ…で…」
白馬は少し疲れた表情を見せ、再び“マジで”と、呟いた。
「――――も、もしかして…あの霊の仕業ですか?」
煌太は顔色の悪い白馬の背中を擦りながら様子を伺う。
もし、熊田のアパートに“坊さんの霊”がいたのなら…成小坂のように自分の意図は別に殺人をさせられたかもしれない。
しかし、ペガサスは渋い顔をした。
「いや――――違う…。俺も“坊さんの霊”が成小坂から離れて…熊田のアパートに置いていかれたのかと思ったんだが…
熊田のアパートにいたのは――――…
“熊田 千秋”の霊だった」