【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「は、はじめまして――――…なんと、ご立派なお寺で!」
「ありがとうございます。歴史ばかり古い寺ですが、地元の方々に愛されていると自負しております」
善は深々と頭を下げると相変わらずテンションの高い白馬をクスッと笑った。
「さ、入りなさい。準備は出来ています」
「急がせて申し訳ない――――…助かるよ」
ペガサスは玄関を入ると善の後に続き廊下の奥へと向かった。
「あ、お二人はこちらでお待ちください」
二人に着いていこうとした煌太と白馬だったが、見習いに止められ客間へと案内された。
客間に行く途中も何人かの坊さんとすれ違い頭を下げられ、二人も慌てて頭を下げた。
「ここは、全国から住職を目指して修行をする若いお坊さんを沢山受け入れているんです。
もちろん私も修行の身です」
客間にはすでに二人ぶんのお茶が用意されていて、二人は恐縮しながらその前に座った。