【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「――――怖いわねぇ…精神病院の火災なんて…犯罪者も受け入れていただけに…不安だわ…」
野次馬の中にいると、あちらこちらから話し声が聞こえる。
すると、白馬は話をしている野次馬の後ろにスッと入り――――「ほんとですよねぇ…」と、会話に混ざり始めた。
「この火災で逃げる犯罪者もいたりして!近隣住民は気が気じゃないですよ~!」
白馬がペガサスの真似をして野次馬から情報を集めようとしているのが分かり煌太は一歩引いた。
「この火災だって――――…特別病棟らしいじゃない?犯罪者がやったって噂よ?」
「マジで!?精神が病んでるとか以前の問題っすね!」
「まぁ…ここは――――犯罪者だけが問題って訳でもないらしいけど!」
「え――――!なになに?」
「ここに出入りしている清掃員――――…若い精神患者に…エグいイタズラしてらみたいよ。病院の食堂で働いてるおばちゃんが、言ってた!」
「エグいって?虐めっすか?」
「違うわよ…性的なイタズラ――――…ここって、軽いうつ病から精神崩壊の子まで幅広く受け入れるから…精神いっちゃてる若い患者に……性的な相手をさせていたとか…噂だけど、最悪よねぇ…」