【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
“内緒”と、勿体ぶっていた代物が“疑牙札”だと知った白馬は大事そうに手に包むそれをマジマジと見た。
「あ――――本当だ、もろ…板っすね」
白馬が言うとおり御札に包まれた疑牙札は本当に小さい三角の板だった。
木目の綺麗な疑牙札と比べると、最初の疑牙札は真っ黒で、良くないモノだと感じた。
「多分――――あの坊さんだ…成小坂は除霊に失敗していた」
「は?ペガサスさん!面会の時――――…見えなかったし、気配だって感じなかったって…言ってたじゃん!」
白馬が驚きながらペガサスを見る!
確かに、ペガサスと一緒に成小坂を見た白馬が感じたのは、穏やかで霊的な物とは無縁の人のように見えていた。