【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「あ――――、ほら!口八丁で高田さんをたぶらかす!」
“綺麗”と言われてあたふたしている高田に白馬が釘をさす。
「は――――?たぶらかすって…なんだよ!」
白馬の言葉に高田は「ハハハ」と乾いた笑いを二人に向ける。
「それより!その疑牙札!なんで――――黒いんだよ!坊さんって…まさか…ここにいるのか?」
胃が痛くなった煌太は警戒するように辺りを見渡す!
「バーカ!いねぇよ!ここにいたら、お前の胃痛が尋常じゃないくらい痛み出すってことだろ?」
やれやれ、と呆れた感じでペガサスは煌太を見る。
「これは――――…アイツの“邪気”の一部を吸いとったから…黒く変色したんだ…」
「た…確かに――――昔、俺が霊にとりつかれたときは…この疑牙札は真っ赤に染まっていたんだ」
「真っ赤に?」
黒い疑牙札をみて高田は大きくため息をついた。
雰囲気は感じ取れる高田が霊関係で悩んでいたことは聞いていたが――――…そのような現象を知らなかった煌太は高田の心中を察した。