【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
白馬は少し自慢げにその小さな記事を煌太に渡した。
『――――皆さんは覚えているだろうか…』
そんな出だしで始まるその記事に煌太は興味を引かれた。
『3年前、〇〇川であった少年4人が犠牲になった水難事故を。
遊びに来ていた少年たちに何があったのか…当時の記事には詳しいことが書かれていない。それもそのはず、関係者が全員事故に遭ってしまってのだから。
だが、地道に聞き込みをした結果。
当時の彼らの交遊関係から…一人の少年の存在が浮上した。』
「な、なんか踏み込んでるなぁ…記事…小さいのに」
煌太は小さい記事に眉を歪ませる。
もっと大きく取り上げられてもいいはずなのに…扱いが雑な気がして煌太は少し苛立った。