【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
『しかし、その“もう一人”の存在があやふやでその人物が誰なのかまでは掴めなかった。悔しいがもう少し調査を進めたいと思う。』
「は?――――これで終わり?」
「まぁな、小さい記事だから期待はするなって。それを探し当てた俺を誉めろよ~」
核心的でない記事の内容に「誉めろよ」と言う白馬を煌太は睨んだ。
「曖昧な書き方――――…って、その後の記事はないのか?」
「それが、無いんだよ…この小さい記事だってローカルオカルト雑誌の素人投稿的なものなんだぜ?」
白馬は、運転しながら後ろにある鞄を指差し煌太に少しヨレヨレの雑誌を見るように促す。