【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
スマホを触っていて…とっさに録画していたことを思い出した煌太に、ペガサスな「は?早くいえよ!」と、喰い気味で答えた!
「バタバタしていて、忘れていたんです!」
責められた煌太は軽く言い訳をする。
誰も、気にしていないのに言い訳をする煌太の小心感に流石――――と、思った二人だった。
「で――――動画は?」
「これ…スマホで撮ったから…長くは録画出来なかったけど」
そう言うと、煌太は録画した画面をペガサスに見せた。
「――――お~…かなりの野次馬だな……うわぁ…結構――――火…出てたな」
「そうっすよ…それなのにペガサスさんこの近くにいたって、どんだけ高田さん大事なんすか?」
ペガサスがタクシーから飛び出し…こんなにも燃え盛る炎の方へ飛び込んで行ったかと思うと、無我夢中とは凄い力が出るものらしい。
「?――――おい…これは?」
ペガサスが何かに気がつくと――――動画は止まった。
「あっ!煌太――――もう一回!」
「?は…はい」
煌太はもう一度再生させ、ペガサスに渡す。
すると――――ペガサスの表情が強張る!