【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
――――ギィィ…
浴室の扉を開ける音が…普段なら聞き流すところだが、殺人事件があった浴室の扉――――と、思うと不気味と化すから不思議である。
「相変わらず――――…とっ散らかってるなぁ…」
中を覗いたペガサスが顔を歪め浴室の惨劇を再び見ている。
しかし、その様子はペガサスだけに見えていて…煌太や白馬には全くもって…綺麗な浴室にしか見えていない。
「とっ散らかってる――――か?」
「だよな?でも、見える人には…散々な有様らしいぞ?」
白馬は目の前の綺麗な浴室に何の恐れも不安も無いが…ビクビクしている煌太は見えていないのに怯えている。
「――――で、何を確かめるんですか?」
急かすように白馬はペガサスに聞くと「はいはい」と、ポケットから疑牙札を取り出した。
すると――――…
真っ黒だった疑牙札がペガサスの手のひらでカタカタ震え…
――――ピギ…
と、ひび割れ…
――――パッ…ン…
と、二つに割れた。