
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「ごめん――――…なんか、心配かけて…」
気遣う白馬と煌太に高田は頭を下げた。
「それより――――疑牙札が赤くなったって聞いたんですけど…大丈夫でしたか?」
煌太が高田が大事そうに握る疑牙札を指差した。
「///あ――――…うん…この子に色がついたの…今回の事件が初めてだったから…」
「“この子”?」
高田の疑牙札の例えに煌太が聞き返す。
「///あっ、これ――――…浅沼さんの“式神”なんですって…姿や形は分からないけど――――…なんか四足歩方の動物って感じがするんです。“疑牙札”って言うくらいですから…“牙”のある動物かなって、俺の想像ですけど、名前も“カムイ”って昔から言っていてるので…“犬”かな?」
すると後ろにいたペガサスがガクッと大きくコケる。
「“犬”じゃねえ~し!“オオカミ”だ!それも、ありがた~い“日本オオカミ”!」
「///えっ、そうだったの!?俺――――ずっと犬だと思ってた…」
高田は笑いながら手の中の疑牙札を見た。
すると――――…手のひらの疑牙札を見た高田の目が大きく見開き「え?」と、ペガサスを振り向いた!
