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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第7章 噂と火事の謎


「ここで、白馬の出番だ…」


「は?俺?」


血だのなんだの見えない白馬は、いきなりペガサスに指名されキョトンとする。


「猫――――…いるな、お前…カムイを探せるか?多分、首根っこ噛まれて引きずられ何処かに隠された…血の後をたどろうと思ったが――――…消されている…」


白馬はペガサスの言っていることが…だんだんとちんぷんかんぷんになってきたが…足元にサワサワと感じる。


「多分――――…オオカミに対抗して猫科の動物でバトルしたと思うんだ…だから、猫には猫だろ?」



「まったく…意味が分かりませんが。俺の猫はやる気っすか?」


見えない猫を見ようと白馬は目線を下げる。


「なんか…興味はあるみたいだな――――頼む…カムイを探してくれ…」



「――――…」


すると、ホッとしたペガサスがベッドの周りをグルッと一周した。


「猫――――行ったんすね…///役に立つんすかね?」


枕元に来たペガサスは何かを枕の下に置いた。


「これでよし――――」と、一息ついたペガサスは白馬を見てニヤッと笑った。



「猫は玩具を隠す天才だ――――…そして、隠しものを探し当てる天才でもある…大丈夫だ」


足元の気配を感じなくなった白馬は自分の見えない猫の無事を願った。



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