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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第7章 噂と火事の謎


その頃――――…


ロビーに待機となった煌太と高田は疑牙札の変化にヒヤヒヤしていた。


「な…なんか――――…赤い色が…濃く…なってませんか?」


「煌太君もそう…思う?だよね――――…シミの範囲も広がってるような…」


高田の手のひらにある疑牙札は少しづつではあるが様子が変わってきていた。


「“カムイ”って、式神に――――何かあったのかな?」


「あ~…オオカミの…」



高田は少し眉を下げ「犬だと思っててごめんね?」と、その疑牙札に呟いた。


「しかし、一体しか出せない式神を…ずーっと高田さんを守らせてたなんて…ペガサスさんも案外…やるっすね」


「え――――…カムイって…一体しか出せないの?」


高田はキョトンとして煌太を見る。


「え――――///知らなかったんですか?」


「式神は…何体でも出せるから――――気にするなって…浅沼さんが…」


煌太は「よけいな事を言ったかも…」と、口を手で覆った。


「///そ、そんな大事な物を――――…何年も俺に貸しててくれてたなんて…あの人…言わないから」




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