【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「~え、なんだったんだ…今の…」
「カムイを襲った…成小坂の霊獣?かな…よくわからないが…あっちの川からは――――…懐かしい友達が襲ってきたぞ」
懐かしい…友達…?と、煌太と白馬は顔を見合わせた。
「あの川――――で事故死した…成小坂の同級生の霊だ。
気持ち悪かったぞ~…ドロドロのヌチャヌチャ状態で襲ってきて」
「は?同級生の霊――――って…川違いじゃないか!」
ペガサスは煌太から離れると…地面に落ちている数珠を拾った。
「連れてきたんだろ――――…で、俺たちを襲わせるために…ここにカムイを貼り付けて待ち伏せって訳だ」
「待ち伏せって――――…」
「しかし、煌太の危険察知が働いて…俺も警戒していたからな…助かった――――が、逃げた先に大型猫科動物の霊を置いていたのは…やられたな…」
煌太は自分が噛まれた場所に視線を向けると――――…ブルルと身を震わせた。
「凄い力で噛まれたのが分かった…ちぎれるかと思った」
「?何で俺をかばった?襲ってくるのが分かったのか?」
白馬は自分をかばうように立ちはだかり腕を噛まれた煌太を支えながら聞いた。
「川から離れたのに…胃痛が激しくなるから…おかしいと思ったんだ…そしたら、痛さが強くなって――――…だがら襲われるってとっさに分かったんだ。大型の猫なんか見えるわけないだろ?」