
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
車を走らせて約2時間――――…
白馬の運転する車は“あの川”のある県へと入った。
「隣の県って――――…意外にすんなりこれんのな?」
そう言う白馬はナビを見ながら川を目指す。
しかし、情報は“〇〇県の〇〇川”だけで地図アプリで検索してみると川は結構な長さだしピンポイントでの場所は分からない。
アパート検索もしたが…すでにアパートとして貸し出しているすら怪しい。
心霊現象が頻繁に起きるアパートなんて…誰がすみたいだろうか。家賃を下げても借り手はつかないかもしれない。
「なぁ、白馬…場所は分かってるんだよな?」
「あ~…目星はついてる。“川沿いのアパート・川に引きずり込まれる”で探したら何件かヒットしたから…そこを片っ端に行ってみる」
「結局…ローリング作戦かよ…」
