【参加型小説・連鎖の尻尾】
第8章 成小坂の行方と刺客
前回はドライブ気分で訪れた“あの川”には…あっという間に着いた。
あの時は色々と寄り道をして――――“あの川”の近くのアパートに着いたのは夕方近くになったが、直接来るとこんなにも早いものだったのかと白馬は驚いた。
「い、意外に…あっさり、ここに到着したな――――」
「前回は…寄り道が多かったから」
煌太は再び訪れることになるとは思っていなかった取り壊し予定のアパートを見上げため息を着いた。
「また――――ここに来るとはな…」
白馬も…二度と来ないと思っていたアパートを目の前に苦笑いをした。
「さてと――――…お前たちは何処の部屋に泊まったんだ?」
「――――へ?俺たち?…俺たちは2階の…真ん中の部屋だ…」
ペガサスに聞かれ煌太は自分達が一晩泊まった部屋を指さした。
ペガサスは深呼吸をすると、片手に数珠を握り――――煌太が指した…2階の部屋に向かう。