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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


「いらっしゃい――――…あら、デカイ子供だこと」



白馬が店に入ると、奥の座敷的な場所から割烹着を着た婆さんがこっちに挨拶をした。


「うわっ、暗い…」


「そうかい?駄菓子って感じがするだろ?暗いならそこの豆電球でもつけておくれ」



座敷に座るいかにも腰が曲がっていそうな婆さんに二人は顔を見合わせた。

しかし、駄菓子にテンションが上がらない男はこの国にはいない。



「お――――ブタメンある…」

「バーカ、駄菓子の定番はうまい棒だろ?」


二人は自分のお気に入りを見つけては年甲斐もなくはしゃいだ。


「婆ちゃん――――ブタメンここで食える?」


「食べれるよ?…ここの座敷に座ってだけど」


婆さんは電球ケトルを指差して少し場所を譲った。


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