【参加型小説・連鎖の尻尾】
第9章 失踪と不思議な力
「高田さんが来たことによって――――覚醒しちゃったとか?
あいつ、高田さんに御執心だったからな」
白馬はそう言うと、唇を尖らせた。
「まぁ、こんな綺麗な人のお世話係を命じられたんです。わからんでもないです」
ため息をつきながら幹が落ち込む。
「俺には――――そう言う能力はないので…力になれない自分が不甲斐なくて…」
「幹――――…大丈夫です」
善さんが気落ちしている幹を励ます。
「そうだ――――大丈夫。…遼は俺たちが見つけるから!」
ペガサスは自分に気合いを入れると、幹の背中を撫でた。