【参加型小説・連鎖の尻尾】
第9章 失踪と不思議な力
すると、カムイは高田にすり寄りお座りをした。
「?――――やってみるのか?」
ペガサスが話しかけるとカムイは高田を嬉しそうに見つめたままうなずいた。
「おい…お前の主は俺だぞ――――視線ぐらい合わせろや…」
カムイの態度に少々苛立つペガサスだったが“やる”とう意思に深呼吸した。
「分かった。やれることはやろう…幹――――遼の私物があれば持ってきてくれるか?遼の香りが濃く残ってる物がいいな…頼む」
「はい、少々お待ちください」
幹は頭を下げると客間を足早に出ていった。
「カムイ――――便利だなぁ…」
煌太は、ペガサスの視線先にいるであろうカムイを探しつつ…自分に憑いている鳥を探す――――ただ、煌太には全く何も見えない。