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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


煌太と白馬はブタメンを食べながら懐かしい雰囲気にホッと一息をつく。


「そう言えば…ここって昔から営業してるんすか?」


座敷の端で背を丸めながら麦茶を飲む婆さんに白馬が話しかける。


「ん?あ――――…昔からやっとるよ、ここら辺は今も昔も子供が多くて繁盛させてもらってるよ」



“繁盛”と聞き煌太は「本当か?」と店を見渡す。


店はボロボロだし薄暗く“繁盛”とは真逆の道を行っている気がすると煌太は思った。



「なら、だいたい10年前のこの〇〇川であった少年4人の水難事故って覚えてる?」



白馬は“繁盛”を見事にスルーして本題を聞く。



「水難…事故…――――あ~…あったな~、ここからだいぶ川上の方の水難事故だな。あったなぁ…そんな不幸な事故も…」



婆さんは少し遠い目をしたみたいだがシワシワで目元がちゃんと確認出来ない。



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