【参加型小説・連鎖の尻尾】
第10章 抗う力
「なぁ、成小坂が見つかったあのアパートにはよらないのか?あれから――――気にはなっているんだけど…」
煌太はもうじき見えてくるであろう、曰く付きのアパートの事をペガサスに聞く。
「あ~…そろそろ見えてくるか――――?あそこには…寄らない…つ~か、よれね~だろ?」
“よれない”と言うペガサスに煌太は首をかしげる。
「あれ、煌太に言ってなかったっけ?
あのアパート――――…あの後すぐに取り壊し作業に入ったんだよ。何年も放置していたくせに…成小坂の件で警察沙汰になって…慌てて作業に取りかかったみたい!」
「え?そうなの?」
白馬の情報に煌太は驚き窓を見た。
すると、アパートがあった場所に何台もの重機が見え――――…解体作業の真っ只中だった。