【参加型小説・連鎖の尻尾】
第10章 抗う力
しばらくすると川沿いの道に出た。
川沿いは旧道なのか、道が別れ川沿いの方は、すでに車は入れないようになっていた。
「今はサイクリングロードになってますね…って、この雑草の生い茂りかたから見て、誰も使ってないみたいっすね」
分かれ道に車を停めた白馬は川沿いの道を指差した。
錆び付いた看板には“サイクリングロード”と、書かれていたが…雑草が伸び放題で、素直に自転車でこの道を通ろうとした日には、雑草が車輪に絡まり転倒する危険がありそうだった。
「まぁ、探検だの宝探しだので――――…小学生が入りたくなる気持ちは分かるっすね!」
白馬は先に進もうと雑草を車にあった傘でかき分け様子を伺う。