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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第10章 抗う力


雑草の生い茂るサイクリングロードを進むと微かではあるが水の流れる音が聞こえてくる。


「だいぶ…川沿いだな――――…」


ペガサスが高田をサポートしながら歩くが雑草が足に絡み付き思うように進めない。


「川に入る脇道とか…あるのかな?」


高田はキョロキョロと川に向かう脇道を探そうとするが雑草が邪魔で見つけられない。




『――――ガゥ!』



「カムイ?!」



ペガサスが顔を上げ――――…声の方へ視線を向ける。


遠くから狼の鳴き声が聞こえた!



「――――類?カムイがいたの?」


高田がペガサスの腕を掴むと、同じ方向を見る。




「いや、声がした!あっちだ!」




すると、遠くの方から煌太の鳥が慌てた様子で飛んできた!



「鳥――――案内出来るか?」



カムイではなく鳥がペガサスの頭上で旋回すると案内するように再び来た方向へ飛び立つ。



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