【参加型小説・連鎖の尻尾】
第10章 抗う力
救急車はすぐに来た――――…
遼の左目を見て救急団員は驚いていたが、応急処置を施され救急病院に搬送された。
遼は検査と眼科の診断や眼球の件でしばらく入院となった。
その日のうちに、ペガサスの兄…善と同期の幹が病院に駆けつけた!
「類――――…遼を見つけてくれて…ありがとう…」
善はペガサスに頭を下げる。
しかし、ペガサスは大きくため息をついた。
「まぁ…命に別状は無いが……左目が…な――――それと…これは寺修行の遼にはよかったことなのか分からないが……【霊を見る能力が失われてる】気がするんだ……」
「え?遼――――霊が見えなくなったんですか?」
善の後ろに付き添いのようにいた幹が身を乗り出す!
「あぁ…病院って――――…何かしら見る事が多い場所なんだ…しかも、救急って一般の1.5倍増しって感じ…なのに――――遼には見えてなかった。普段のあいつなら目で追いかけたり…辛そうな顔を見せるから分かりやすいのに…さっきは全く」
ペガサスは善と幹に遼が【片目を失った】ことや【能力を失った事】を話した。