【参加型小説・連鎖の尻尾】
第10章 抗う力
「――――そうか…しかし、左目を取られたって…言っていたんだな…」
善は顎に手をあでつらそうに呟いた。
「左目――――…で、でも!命に別状はないんですよね?大丈夫なんですよね?」
幹はペガサスに遼の状態を必死に聞いてきた。
「大丈夫だ――――…出血もしていなかった…それに――――…痛みとか…そう言うのはないみたいだった」
ペガサスも遼の左目が無くなっていたことに背中がゾクッとしていた。
しかも、“銅玄(どうげん)”と言う人物に…聞き覚えはない。
「なぁ、善は――――“銅玄”と言う人物に聞き覚えはなくないか?寺で会った霊らしいから…寺繋がりかと思ったんだが…」
「銅玄?――――いや…聞いたことがないな。しかし、寺関係の人物っぽい名前だな…」
善も“銅玄”と言う名前に心当たりはなく…首をかしげる。