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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第10章 抗う力


「心当たりがあるとしたら――――…成小坂にとり憑いていた…あの坊さんだ…」


ペガサスはあの坊さんの顔を思い出す。


色白で――――…狐目の細面の…綺麗な顔の坊さんだった。


ゴツイ坊さんが多かったと聞く、昔の寺勤めの坊さんにしては…軟弱な雰囲気だった。


成小坂に悟られぬよう…目を合わせたことはなかった――――声も途切れ途切れでよく聞こえないから…無視していた。


「あの坊さんの名前か?――――でも、なんで遼に?」


成小坂が昏睡状態の今――――…他の霊体質の奴を探しているのか?坊さんの姿はペガサスの前には現れていない。



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