【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
「着いたっす――――」
白馬がお寺の駐車場に車を停めると…四人は辺りを見渡す。
のどかな田舎のお寺――――…と、言う…ありきたりな予想のつくお寺が目の前にあった。
「まぁ、ザ!寺――――って感じだな…仏と墓を司る…正しい寺って感じだ」
ペガサスは本堂と渡り廊下でつながる母屋の規模に…檀家の少なさを感じた。
昔ながら続く由緒あるお寺だとは思うが…過疎化の影響は仏の道まで細く険しくしている現実が垣間見れる。
「さてと――――お邪魔します…」
ペガサスは本堂ではなく…母屋の方のインターフォンを押し様子を伺う。
と――――…「はい」
と、返事が聞こえた。
「あ~…どうも、浅沼です。」
ペガサスは本名を名乗りインターフォンに頭を下げた。
「あ――――…はい、はい…善さんところの?…連絡もらってましたよ」
先に善が連絡をしていたらしく、母屋の普通の家の玄関から顔を出したのは普段着のお坊さんだった。
「あ――――…今日はお勤めは…」
あまりにもラフな格好のお坊さんに高田をはじめとする寺の部外者三人は驚いた。