【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
「江戸時代にはこの寺はありましたが、ここのお寺は――――地元の方々の寄付で作られたようなお寺だったので…肩身の狭いこじんまりとしたお寺だったんです。
当時の文献を見ると――――ほら、ここにも書いてありますが、
“寺と名乗ることをゆるされしも、会合には呼ばれず寄付もなく農民が守り土地神を祀りし場所”
と、書いてあります。当時は他の寺団体からは疎まれていた見たいです」
当時の事をしたためた書を見ると確かに書いてあった。
この寺の創立は…農民に頼られていた…一人の男性だったらしい。
「へぇ――――…住職のご先祖さんは…農民の出だったんですね」
ペガサスは資料を読みながら住職と話をする。
「え?昔は――――そういうもじゃなかっんすか?」
キョトンとしている白馬に高田が補足的に説明する。
「まぁ、そう言うところも沢山あっただろうけど…お寺は位の高い武家の出の人が多かったんだ。だから、今で言う――――」
「セレブ思考が強い場所?ってことだ」
高田の説明に分かりやすく…少々嫌みを込めてペガサスが白馬に言う。