【参加型小説・連鎖の尻尾】
第2章 チュートリアル
煌太が見つめる先のスマホの画面が怪しく揺れる、赤と黒のなんともおどろおどろしい。
しかし、その不気味なホーム画面が現れただけで、煌太は体感温度が低くなったと錯覚してしまう。
「さてと――――…今回も肝を冷やさせてもらいますよ!」
そう言うと煌太は、今日もサイトに寄せられた眉唾ものだが背筋が凍るようなリスナー投稿の不可思議な話を読む。
――――そう、泉 煌太は、少しのスリルを味わいたいオカルトマニアだった。
オカルト関係のサイトは数あるにしても、煌太はこの【あなたの身近な影】と、言うオカルトサイトが好きだった。
素人が気兼ねなく投稿し、そこのサイト管理人があれこれと呟く。