【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
車を走らせると、子供たちが笑顔で歩いているのとすれ違う。
その子供たちの手には各々お気に入りの駄菓子が握られており、駄菓子屋が近いのだと四人は思った。
「お、着いたな――――」
車が止まると、ペガサスは古びた駄菓子屋を見た。
「ずいぶん年期の入った駄菓子屋ですね」
高田も車から降りるとボロボロの外観に苦笑いする。
「煌太と来た時によったんですけど、いい雰囲気の婆さんがいて、面白かったっすよ」
そう言うと、白馬は先頭に立って駄菓子屋の入り口を開けた。
「いらっしゃい――――あらあらあらあら、いつぞやのおっきい子供じゃないか」
店に入ると、奥の古いレジの前にいたお婆さんが白馬を見て笑う。