【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
「は?婆ちゃん…神社って無くなったんじゃないの?」
白馬が電気ケトルのお湯を足そうとしていたお婆さんに聞く。
「は?無くなるかいな、立派な水神様の神社だ―――場所を移しただけじゃよ」
「えっ、じゃぁ、そこに行けばなんなしらの資料があるのがしれませんね!」
手がかりが途絶えたとおもっていた高田も移転の話にホッとした表情を見せた。
「どこら辺かわかる?婆ちゃん!」
「どこか――――…は、分からん!」
「おい~!」
分からないと言う婆さんに白馬が食いぎみで突っ込む!
そんな白馬をよそに、婆ちゃんはケトルに水を入れるとスイッチを押した。
「じゃが……ほれ、洪水止めた――――寺の後地に水神神社を持っていった――――…って、あれ?そうだったような?そうじゃなかったような?」
「えっ、それって――――…」
「ばぁ~ちゃん、そこはしっかり覚えておこうぜ~」
白馬がなんとなくあやふやな記憶に頭をひねるお婆さんに、再び突っ込みを入れる。