【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
「ちょっ、待て!洪水を止めた――――寺の…跡地?」
ペガサスはハッと煌太のスマホにあった地図を見る。
「婆さん、神社の名前は分かるか?」
「あぁ、昔から名前は変わってないと思ったが――――え~っと、そうそう“古浄流(こじょる)”神社じゃよ」
お婆さんから聞いた神社を地図上で探そうとするも、煌太が写した地図には名前が見当たらなかった。
「婆さん、ここらじゃね~の?」
「知らんがね…大分昔の話しじゃろ?それに、この地区に神社はないよ?」
そう言われ、四人は顔を見合わせた。
「仕方ない――――…ここまで情報が出たんだ、現在もある神社なら探しやすい――――婆さんありがとう」
ちょうど、お湯が沸いたのかお婆さんは湯飲みにお湯をそそぎそれを飲んだ。
「まぁ、なんの話かは分からんが――――懐かしい話ができたわい。ボケ防止には思出話が一番じゃと聞くからのぉ~」
お婆さんかは白湯を「あちち、」と言いながら飲むと笑っていた。