【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
「ここの山は…隣町になるみたいで――――…そりゃぁ、煌太の撮った地図には無いわけだ」
「しかも、“あの川”関連で地図を写しただけで――――山の上まで撮ってねぇ~し」
助手席で少しふて腐れた煌太が不機嫌そうに窓の外に顔を向けた。
「まぁまぁ、アプリでその神社まで行けるルートを確保したから!煌太君そんなに落ち込まないで」
煌太は優しい高田に慰められ…少しだが姿勢が元に戻る。
「高田さんが気に止むことはないっす~」
ちゃかすようにその答えに白馬が答える。
「お前が答えんな!」
運転席と助手席のじゃれあいにペガサスと高田があきれた顔を見合わせた。
「仲がいいなぁ~お前ら」
「「全然!」」
ハモったことにより、そのじゃれあいは一段階レベルを上げた…