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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”


その後、おみくじやお守りの売店に向かうと住職らしき人が敷地を竹箒で掃除しているのが見えた。



「あの――――ここの方ですか?」


ペガサスが声をかけると、50代半ばの男性が顔を向けた。



「はい――――…一応、ここの管理と神主をしています。おみくじですか?お守りですか?」



参拝ついでにおみくじを購入する客だと思われたが、ペガサスが名刺を差し出し雑記者だと分かると、「ほぉ~記者さん?」と、驚いていた。


「こんな――――地味な神社を雑誌で取り上げるんですか?物好きもいましたねぇ」


箒を片付けてながら、二人を境内の隣にある休憩所に向かい入れてくれた。


「ここの神社は――――昔、お寺のあった場所に立てられたと聞きまして」


こじんまりとした座敷に通されたペガサスは早速話を切り出した。


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