【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
「そう言えば、ここの神社は昔は寺子屋をしていたとか?って、記録はありますか?」
疑問に頭を捻っていたペガサスが思い出したかのように神主に聞く。
「あ~、昔――――山の下ではやっていましたが、ここに来てからはしてないと…聞いてます」
神主はそう言うと、奥から木箱を持ってきた。
「一応――――…ここを継ぐとき勉強したんです。これが昔の資料で――――これが、私が纏めた資料です」
箱からは古くボロボロになった書物が出てきた。それと一緒に、神主のノートも出てきた。
「拝見しても?」
「お恥ずかしいですけど――――…どうぞ」
ペガサスは、昔の書物を静かに開く。
「流石、達筆&古くて所々読めませんね」
「ですね――――…管理もあまり良くないみたいで…歴代の神主が書き写した物も参考にしたりしました」