
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
「すみません!」
来客用のインターホンを鳴らし、数分待つと…職員室から当番の先生が顔を出した。
「あの~…どちら様ですか?」
「ど~も、〇〇年度卒業生です。里帰りで懐かしくなって学校に寄って見たんですけど――――…入ることは出来ませんか?」
煌太は白馬の調子のいい口調にヒヤヒヤした。
「あら――――卒業生…あれから改修工事とかしてるから面影があればいいんだけど」
白馬の嘘にコロッと騙されてくれた先生はすんなり鍵を開けてくれた。
「ですよね…でも、校庭とかの雰囲気は一緒なので…雨宿りついでに懐かしみたくて」
「ふふふ、そうなの?あら、本当だ――――雨…降ってきたわね。入って入って」
