
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
職員玄関から入り振り替えると…外はパラパラと雨が降り始めてきた。
「ラッキー…雨が降る前に入れて!」
煌太と白馬は濡れることなく学校に入ることが出来た。
「夏休み中の学校に入るなんて…夢みたいだな」
「そうだな…なんか別空間って感じがするよな」
煌太と白馬は先生の後に続いて廊下を歩く。
静まり返った廊下は、煌太の言うように…何処か不気味な雰囲気も感じられた。
「〇〇年度――――って、事は二人とも21歳か22歳?若いわねぇ、大学生かしら…勉強頑張ってる?」
「はい!頑張ってます!」
白馬はニコニコと先生の問いに答える。
「あ、それと――――…懐かしついでに…卒アルとかって見せてもらえますか?文集とかも見たいよな?」
「あら、いいわねぇ――――!歴代の卒業アルバムは保管してあるから見れるわよ!懐かしの図書館で!」
「マジっすか?!ラッキー」
煌太は白馬の演技力よりも図々しさを評価したくなった。
