【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
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「え~っと、あっ!【約60年前、幼少期のころ祖父から聞いた】のよ!私がまだ、10歳にも…なってないから……記憶的には曖昧だけど…“邪神”を使った“雨時止め”をやった寺があったって…」
「「それだ――――!」」
ペガサスと白馬が鈴の言葉に大きく反応すると、煌太と高田はビクッと体を強ばらせた!
「ビッ…ビックリするじゃない!そんな大声出さないで――――で、それがなに?」
すると、ペガサスは“古浄流神社”の神主から預かった歴史ノートを母親の鈴に見せた。
「なるほど――――…私が祖父から聞いた“邪神”を使った“雨時止め”の儀式の事ね――――これは…」
鈴は、大洪水を“邪神儀式”で静めたページを見ながらため息をついた。
「もしかしたら――――この件が…遼君の左目を失った事や…最近頻繁に起きている不思議な事故に繋がるかも知れないんです」
高田が鈴に伝えると――――「遼の…」と、片目になってしまった寺の子を思い…動揺した。
「――――幼いときの記憶だから…あやふやだけど…私の聞いた“邪神”を使った“雨時止め”は気分のいいものじゃないわよ?」
“気分のいいものじゃない”と聞き――――…
そこにいた全員は身構えた。