【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
すると、水神を祀る祭壇の前に猫又がゆっくり近づくと甘えたような声で「にゃ~ん」と、鳴いた。
そして、祭壇に飾られていた銅の鏡が濁った。
と、次の瞬間――――4人の目の前に白い蛇が鏡からニョロリと這い出てきた。
(これはこれは……猫又ではないか、ん?フフフ今日は沢山連れてきたなぁ~)
「うゎっ!なっなに?」
耳にダイレクトに声を聞いた煌太は驚きのあまり耳を塞いで白馬の後ろに隠れた。
(おや?――――お前は聞こえる者か?昔は“神声伝えカミコエツタエ”と言う巫女に多かったが…今はそんな者も少なくなったのぉ~)
「おい――――煌太…何か言ってるのか?蛇様は…」
(おや?その者は…見えるだけの“映しウツシ”か?なんとまぁ…珍しい組み合わせじゃのぉ)
白蛇は煌太の事を“神声伝え”と言い、白馬の事を“映し”と言った。
「///えっ?もしかして――――俺だけ…何も分かんないの?なんか、雰囲気は感じるんだけど…」
煌太と白馬の驚きについていけない高田は、境内の中で何が行われている全く分かっていなかった。
「七海には――――…見えてないし聞こえないか……あの鏡の前に白蛇が舌出してなんか話してる、俺は見えるが声は…所々で…ちゃんと聞き取れない」
ペガサスは高田の側で守りながら白蛇を観察する。