【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
煌太は見えなかいが、白蛇の声をクリアに聞こえるために、通訳的なポジションに着いた。
白馬とペガサスは見えるだけなので…白蛇の前に高田を守る形で座った。
(で――――…“男色文化”で盛り上がりに来たわけじゃなかろう?)
「はい――――俺たちは大雨を止めた“邪神儀式”について知りたくて来ました。何かご存知ではなないですか?」
白蛇の言葉をみんなに伝え、煌太は質問をする。
(あ――――…霊獣が騒がしいと思ったら…それを調べている…っと……なるほどねぇ…)
白蛇は境内の入り口付近でオドオドしている鳥を見つけると…(おいで、おいで)と尻尾をフル。
(ワシは、あの大雨と洪水で社を流されてのぉ…数年――――寝床もなく森をさ迷ったから…あの“儀式”を見てしもぉた――――…許せなんだ…。
醜く恐ろしい人の闇を押し付けられた者の最後の断末魔の叫びは…いまだに思い出す)
白蛇は恐る恐る近づいてきた煌太の鳥と猫又を一緒に尾に巻き付けると(可愛い、可愛い)とざらついた顎で頭をナデナデする。