【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
煌太は気を取り直して、間に座ると白蛇に再び話を進める。
ペガサスたちは鈴から聞いた事を白蛇に伝え事実か確認した。
その中で“邪神儀式”と言うワードに白蛇は顔を歪ませた。
(あれは――――本当に知識のない奴の戯れ…お粗末な儀式だった。
運良く大雨が止んだ――――それだけの事だ。しかし、それが成功したと勘違いした寺の者は我が物顔でお供え物や寄付を下の村から要求しおった――――…)
「“静動寺”の帳簿に何年にもわたり…それは、ありましまね…」
高田がため息をつく。
(まぁ、その後時代が進み――――…武家の時代は終わり…没落したが、誰も惜しんだりはしなかったな――――で、その何十年も後に……流された社にあった“銅鏡”が無傷で川底から回収された事をきっかけに、ここに社を建ててくれ…今に至る訳じゃが)
「へぇ~…無傷で?川で発見されたんっすね…」
煌太が説明すると、白馬が「奇跡っす!」と、白蛇にガッツポーズを向けた。
(そうじゃな、奇跡じゃ――――まぁ、下の駄菓子屋の娘の祖先が見つけたわじゃが…あの家系は家系で――――面白いからのぉ…後で調べるのも面白いかも知れんぞ?)