【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
「そんな“銅玄”が…なぜ“邪神儀式”をおこなったんすかね?」
白馬が体の弱い者がすることなのだろうかと白蛇を見る。
(騙されたんじゃよ――――…)
「――――…騙された?」
白蛇の言葉に煌太が目を見開く。
(あぁ…。
この“儀式”の提案、実行者は“銅玄”の兄でもある――――“銀玄(ギンゲン)”だ。)
「“銀玄”?――――そう言えば、寺子屋に銅玄と共に兄も来ていたと言っていたなぁ…」
ペガサスは“兄”の存在を思い出す。
(そう――――幼き時は“銀貴”と言ったかな…。
幼い頃から人の言葉を聞かず、勉学より仲間と騒ぎ遊ぶ、破天荒な性格じゃたのぉ)
「その――――“銀玄”が弟を騙して――――儀式をやらせたって事っすか?」
白馬は少し不快な顔を見せながら白蛇を見た。
(猫又の主よ――――…お主も兄がおるのか?その様子じゃぁ…仲の良い兄弟そうじゃな)
煌太がその事を伝えると、白馬は小声たが「はい…」と、答えた。