【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
(あぁ~…先日、お主らを襲ったのは――――…兄の“銀玄”じゃ)
「は――――…?“銀…玄”?」
煌太は声のする方に体を乗りだし驚いた。
他の三人も煌太の言葉に「え?」と白蛇を見た。
「まさか…俺たちが思っていたのと…違う?【実は“銅玄”だと思っていた人物は兄の“銀玄”だった】のか?」
ペガサスは煌太と白蛇を交互に見ながら冷や汗を流した。
「は?ど…どういう…こと?」
少し動揺した高田はペガサスの袖を固く掴んだ。
(ふ――――…無理もない…名乗った訳でもないだろうし…そもそも、会話など試みようともおもわんじゃろぅに?)
白蛇は少し呆れた様にため息をついた。
確かに――――長く成小坂に寄り添っていたが…ペガサスはあえて見えないフリをしていたぐらいだ。
「――――成小坂は…」
(あの小僧はど~じゃろう…“銅玄”と名乗られていたかもな…。
結局…あの坊主は“銀玄”のいい駒だったのじゃから…とり憑き――――自由に魂を削られ……今では空っぽの器だけになったよじゃ…違うか?)
「確かに――――…成小坂は顔半分を火傷ひし…意識不明っす…」
白馬は少し身構え答えた。